「素直になれ」と人に言ってはいけない。
こんにちは。
よく「素直になれ」と人がいますね。
「素直さ」が美徳であるとの認識は、日本人には馴染み深いです。
たしかに素直さは大事だと思う。
「素直さ」「謙虚さ」ということが日本の美徳とされることに異論はないし、
成長のためには必要なことなのだろう。
しかし、自分への戒めとしているならばともかく、
「素直になれ」と人に向かって言うことは別。
はっきり言えば、自分は軽々しく人に向かって「素直になれ」
という気にはとてもなれない。
なぜか。
「素直さ」というものは、人に言われて身につくものではないから。
しかもそういう時、「素直さ」を人に求める人のセリフは決まってこうだ。
「オレの言うことを聞かなければ、オマエは成長しない」
つまり、「素直さ」と言う美徳を、
人に自分のいうことをきかせるためのツールとして使っている。
だから、それを言われた人はほぼ100%こう思っている。
「言っているオマエは素直なのか。とてもそうは思えない。
事実、オレの話は聞いていない。」
真面目な人は、自分が素直ではないと錯覚してしまうのだ。
そうじゃない。「素直になれ」と言う人が素直じゃないのだ。
「素直さ」とは教えてもらうものではないし、
素直さを実践している人から感じるものであり、
行動を見せることでしか説得力を持たない。
特に会社においては、部下に言うことを聞かせるために
「素直になれ」と言う人が多いようだが、言うことをきかせたいなら「素直になれ」などと言わず、「黙ってオレの言うことを聞け」と言えばいいのだ。
日本はどうしても建前社会なので、
言葉をそのまま聞いてしまうと火傷するので、気をつけましょう!